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清野流岐阜戦法(1) [将棋(手順考察)]

 国会図書館に行った背景はこちら(08/08/15)。
 今回はこの時に書き写して来た棋譜から、『清野流岐阜戦法』を見てみます。
この戦法は以前に紹介した「ワンダー流棒銀右玉」(08/07/19)と形が似ており、どのような方針で指しているのか興味がありました。


 糸谷流に代表される現代の対振り右玉は、「棒金による2筋からの押さえ込み」と「飛角銀桂による6筋への集中砲火」が主な狙い筋でしょう。しかし、岐阜戦法の発想は全く別のところにあります。
 まず、対局開始直後の方針は『徹底的に守ること』です。ええ、もうひたすら守ります:)。最初は「どうやって攻めるか」などと考えることはありません。右辺に金銀4枚を集中して、振り飛車側の攻めを完全に封じてしまいます。これが出来れば一応は作戦成功です。
 守りに徹して相手の動きを封じてから、漸く第二段階。攻めの形を作り始めます。しかし、狙う筋は2筋や6筋ではありません。狙いは一点...9筋です。▲6六角~▲7七桂から、9筋に角桂香+飛車を集中して、美濃の弱点である端に猛然と襲いかかります。

 ポイントとなるのは、角をうまく使えるかどうかでしょうか。「糸谷流右玉」の端角(▲9七角)は難しい手ではありませんが、「岐阜戦法」の端を睨む角(▲6六角)は、配置すること自体が容易ではありません。あらかじめ6筋の位を取るか、もしくは6筋の歩を切っておく必要があります。
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詰馬戦

記事お疲れ様です!興味深く拝見させていただきました。
時代背景を考えると先手の斬新な将棋は当時どのように映ったのでしょう?また、守りに徹するという思考は当時も今も 『将棋指し』 にとっては決して楽しくない(特にアマチュアは)と思いますが、本譜を目にする機会があれば【守りの将棋】の楽しさも芽生える 《きっかけ》 になるのでは?と思いました。
個人的にも現在、右玉をテーマにしてますので大変参考になりました^^♪
最後に貴重なお時間を費やして、今回の棋譜を公開していただいたご尽力に敬意を表します。誠に有難う御座いましたm(_ _)m
by 詰馬戦 (2008-08-18 22:06) 

ミル・アバランシェ

 おはようございますーノ。
んー...将棋は基本的には攻めている側が有利でしょうから、「守りから入る」という考え方自体、今も昔もマイノリティーでしょうね。当時は今ほどには「堅さ偏重主義」ではなかったでしょうが、それでも本譜のような『積極的に相手の攻め手を封じに行く』指し方は少なかったと思います。私はこういう指し方、大好きですけど( ̄▽ ̄)~♪
 ちなみに、この『相手の攻め手を封じる』という点では、『岐阜戦法』よりも『名古屋戦法』の方が強烈です。『名古屋戦法』は難易度が極めて高く、私の理解の域を超えているため、このブログで取り上げる予定はありませんが:)。興味がありましたら、Webで検索してみてください^^;。
by ミル・アバランシェ (2008-08-19 05:27) 

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