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清野流岐阜戦法(3) [将棋(手順考察)]

 「岐阜戦法」の解説はこちら(08/08/1808/08/19)。
 今回は岐阜戦法と現代の対振り右玉との違いを考え、現代の対振り右玉に応用出来る点を探してみます。...参考棋譜が2つしかないのが心許ないですが^^;。

1.2筋からの攻めを考えていない。
 早々に飛車先を突いて行く点は、岐阜戦法も対振り右玉も一緒です。これは右玉に組むために(=▲3六歩・▲4六歩を突くために)必要な手順ですが、岐阜戦法には2筋を攻める意図はないように思います。糸谷流右玉や対振り棒金は、場合によっては棒金による右辺制圧~入玉を視野に入れた戦い方をしますが、岐阜戦法はこの攻め筋を放棄しています。「右辺は攻める側ではなく、守る側」という考えです。
 確かに岐阜戦法のように金銀四枚でガチガチに囲ってしまえば、振り飛車側はやることがなさそうです。対振り右玉使用時にも、棒金の成功の見込みが低い場合には、2筋からの攻めを早々に諦めて駒組みを進めた方が良いかもしれません。具体的には「2七に配置する駒を金ではなく銀にする」あるいは「2七に駒を置かない」ことです。玉の守りの安定性を考えるなら、金は2七ではなく4七や4八に配置したいところです。

2.中央を盛り上げる・位で圧迫する。
 岐阜戦法の攻めの理想型は▲6六角・▲7七桂型。▲6六角型を目指す以上、6筋の位取りは当然ですが、岐阜戦法では5筋の位も積極的に取りに行きます。岐阜戦法の攻め筋は端だと以前に書きましたが、この「位取りで盤面中央を制圧する」ことは、岐阜戦法の第二の攻め筋と言えるでしょう。
 同じ▲6五歩を突くにしても、現代の対振り右玉は(7筋の歩を切ってから)▲8六角(9七角)・▲7六銀・▲7七桂・▲6九飛の形を築き、6五の地点を争点にする方針。これはこれで非常に強力ですが、理想的な攻撃陣を築くのがなかなか難しいです。岐阜戦法のように居角のまま角筋を生かして駒を盛り上げていく指し方は、他の対振り右玉にも応用が利きますので、試してみる価値はありそうです。

3.金銀の並べ方を固定しない。
 現代の対振り右玉を見ていると、右金は3八(2七)・右銀は4七・左金は5八(6八)・左銀は5七(6七)というように、形がある程度決まっています。これは定跡の整備が進む中で最善を求めた結果だと思いますが、この形だけに固執してしまうと大きな発展は見込めません。
 岐阜戦法の二通りの組み方は、どちらも金銀の並べ方が現代のものとは異なりました。即ち、「必ずしも現代の右玉の形に組まなくても、十分に戦える」ということです。戦術の基本方針をしっかりと理解していれば、後は柔軟な発想で駒組みを進めて良いのです。
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ミル・アバランシェ

 この記事で、今年に入ってからちょうど100回目の更新となりました。当初の予定(52回/年)と比較すると、約3倍のペースで記事を書いてきたことになります。
by ミル・アバランシェ (2008-08-26 20:32) 

詰馬戦

祝・100回記事 おめでとう & お疲れ様です~!
そして、見事な今月カレンダーの【十字模様】に一芸を感じます☆彡
ユニークで斬新的な記事をこれからも楽しみにしてます~♩♫♫♬


by 詰馬戦 (2008-08-28 21:51) 

ミル・アバランシェ

 こんばんはー^^ノ
カレンダーの模様に気づいてくれる人がいて嬉しいです( ̄▽ ̄)~♪。来月も何か模様を描ければいいなぁと考えていますが、模様を描くためには、更新回数をある程度増やさなくてはなりません。今月の更新分で、書きためていた記事の大半を放出してしまいましたから...新たな記事を書くのがちょっと大変です^^;。
by ミル・アバランシェ (2008-08-29 20:14) 

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