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三直線戦法 [将棋(手順考察)]

 『戦法の発掘』シリーズ・第3回。
以前に国立国会図書館を訪れた際(08/08/15)に書き留めてきた戦法の中から、今回は升田名人(当時)の棋譜を紹介しましょう。


 美濃の堅陣を生かした荒捌き。「玉頭銀」の変化形と言えなくもないですが...豪快な戦法ですねー。このような振り飛車が出現したのも、この時代ならではでしょうか。そういえば「玉頭銀」という戦法自体、最近ではほとんど見られないように思います。いつの間にか、何か決定的な対策でも出来たのかな( ̄▽ ̄)?
 本譜は後手の主張が通った形ですが、現代では居飛車側も堅く囲うことが多いですから、このような強引な攻めは成功しにくいでしょうね。実質的には後手の角損ですし。
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清野流岐阜戦法(3) [将棋(手順考察)]

 「岐阜戦法」の解説はこちら(08/08/1808/08/19)。
 今回は岐阜戦法と現代の対振り右玉との違いを考え、現代の対振り右玉に応用出来る点を探してみます。...参考棋譜が2つしかないのが心許ないですが^^;。

1.2筋からの攻めを考えていない。
 早々に飛車先を突いて行く点は、岐阜戦法も対振り右玉も一緒です。これは右玉に組むために(=▲3六歩・▲4六歩を突くために)必要な手順ですが、岐阜戦法には2筋を攻める意図はないように思います。糸谷流右玉や対振り棒金は、場合によっては棒金による右辺制圧~入玉を視野に入れた戦い方をしますが、岐阜戦法はこの攻め筋を放棄しています。「右辺は攻める側ではなく、守る側」という考えです。
 確かに岐阜戦法のように金銀四枚でガチガチに囲ってしまえば、振り飛車側はやることがなさそうです。対振り右玉使用時にも、棒金の成功の見込みが低い場合には、2筋からの攻めを早々に諦めて駒組みを進めた方が良いかもしれません。具体的には「2七に配置する駒を金ではなく銀にする」あるいは「2七に駒を置かない」ことです。玉の守りの安定性を考えるなら、金は2七ではなく4七や4八に配置したいところです。

2.中央を盛り上げる・位で圧迫する。
 岐阜戦法の攻めの理想型は▲6六角・▲7七桂型。▲6六角型を目指す以上、6筋の位取りは当然ですが、岐阜戦法では5筋の位も積極的に取りに行きます。岐阜戦法の攻め筋は端だと以前に書きましたが、この「位取りで盤面中央を制圧する」ことは、岐阜戦法の第二の攻め筋と言えるでしょう。
 同じ▲6五歩を突くにしても、現代の対振り右玉は(7筋の歩を切ってから)▲8六角(9七角)・▲7六銀・▲7七桂・▲6九飛の形を築き、6五の地点を争点にする方針。これはこれで非常に強力ですが、理想的な攻撃陣を築くのがなかなか難しいです。岐阜戦法のように居角のまま角筋を生かして駒を盛り上げていく指し方は、他の対振り右玉にも応用が利きますので、試してみる価値はありそうです。

3.金銀の並べ方を固定しない。
 現代の対振り右玉を見ていると、右金は3八(2七)・右銀は4七・左金は5八(6八)・左銀は5七(6七)というように、形がある程度決まっています。これは定跡の整備が進む中で最善を求めた結果だと思いますが、この形だけに固執してしまうと大きな発展は見込めません。
 岐阜戦法の二通りの組み方は、どちらも金銀の並べ方が現代のものとは異なりました。即ち、「必ずしも現代の右玉の形に組まなくても、十分に戦える」ということです。戦術の基本方針をしっかりと理解していれば、後は柔軟な発想で駒組みを進めて良いのです。
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清野流岐阜戦法(2) [将棋(手順考察)]

 前回に続いて、『清野流岐阜戦法』の指し回しを見てみましょう。


 前回とは金銀の並びが少々異なりますが、戦法の方針自体は一緒です。『まずは徹底的に守る=金銀を右辺(玉頭)に集中』『それから端攻めの態勢を整える』です。本譜は4筋の位を取れませんでしたが、5筋の位を取ることが出来たので、端攻めを見せつつ、相手陣を中央から位で圧迫する攻め方が可能になりました。
 玉の位置が囲いの外にあるため若干怖い部分はありますが...多分、この形なら6二金-▽7二玉型でもやっぱり怖いと思うので、このままで良いのかもしれません。自玉を詰まされる前に、相手玉を詰めれば良いのですし:)。
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清野流岐阜戦法(1) [将棋(手順考察)]

 国会図書館に行った背景はこちら(08/08/15)。
 今回はこの時に書き写して来た棋譜から、『清野流岐阜戦法』を見てみます。
この戦法は以前に紹介した「ワンダー流棒銀右玉」(08/07/19)と形が似ており、どのような方針で指しているのか興味がありました。


 糸谷流に代表される現代の対振り右玉は、「棒金による2筋からの押さえ込み」と「飛角銀桂による6筋への集中砲火」が主な狙い筋でしょう。しかし、岐阜戦法の発想は全く別のところにあります。
 まず、対局開始直後の方針は『徹底的に守ること』です。ええ、もうひたすら守ります:)。最初は「どうやって攻めるか」などと考えることはありません。右辺に金銀4枚を集中して、振り飛車側の攻めを完全に封じてしまいます。これが出来れば一応は作戦成功です。
 守りに徹して相手の動きを封じてから、漸く第二段階。攻めの形を作り始めます。しかし、狙う筋は2筋や6筋ではありません。狙いは一点...9筋です。▲6六角~▲7七桂から、9筋に角桂香+飛車を集中して、美濃の弱点である端に猛然と襲いかかります。

 ポイントとなるのは、角をうまく使えるかどうかでしょうか。「糸谷流右玉」の端角(▲9七角)は難しい手ではありませんが、「岐阜戦法」の端を睨む角(▲6六角)は、配置すること自体が容易ではありません。あらかじめ6筋の位を取るか、もしくは6筋の歩を切っておく必要があります。
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二枚落ち定跡・三種 [将棋(手順考察)]

 先週の飛車落ちに続いて、今週は二枚落ちを扱ってみたいと思います。実際に駒落ちで指す機会などない...というわけでもないようなので:)、復習しておくのも悪くないでしょう。二枚落ちの定跡は以下の三種類です。
1.下手・居飛車バージョンの定跡である『二歩突っ切り
2.下手・振り飛車バージョンの定跡である『銀多伝
3.上手から紛れを求める『5五歩止め
 当初は3回に分けてこのブログで扱おうと考えていたのですが、予定していたほどの分量がないので、1回にまとめて掲載しちゃいます:)。では、行ってみましょうノ。


 二枚落ちの下手の指し方に共通して言えることがあります。
4筋の位を取る=角筋を通して戦う
 角筋を通すことで、上手の金銀二枚を釘付けにすることが出来ます。下手が早々に4筋の位を取らないと、上手に▽4四歩~▽4三金の好形を築かれてしまいます。
攻撃陣を組み立ててから守備陣を整備する
 自陣整備は後回しで良いのです。先に攻撃陣を築き、上手の陣形を制限することが重要です。

 下手で指すならば、「二歩突っ切り」「銀多伝」の両方の定跡を覚える必要はないと思います(私が小学生の頃に覚えたのは「銀多伝」だけでした)。私は特異な形である「銀多伝」の方を選びましたが(小学生の頃からそんな好みだったんかいノ)、どちらかと言えば、攻撃的な「二歩突っ切り」の方が指しやすい気がします。
 「5五歩止め」定跡に対しては、気合いから言って8手目は▲5五同角と取りたいところですが:)、誘いに乗らず▲4八飛とする方が下手としては指しやすそうです。
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飛車落ち定跡に学ぶ [将棋(手順考察)]

 ある休日、30年位前に発刊された駒落ち定跡の本を発見しました。「何でこんな本が家にあるのか」とか「今と昔では定跡が変わっているだろう」とか、そんな細かいことは気にせずに:)、何か変な戦法が載っていないかを調べてみました。残念ながら『金象眼』や『銀象眼』(ともに角落ち定跡の上手)は載っていませんでしたが、『雁木右玉』と『銀多伝』が載っていましたノ。銀多伝は二枚落ち定跡の下手が使う形として有名ですが、雁木右玉も定跡に出てくるのには吃驚しました。
 雁木右玉は飛車落ち定跡で、下手の右四間飛車に対して上手が使う陣形です。私は小学生の頃に六枚落ち~飛車落ちまで学んだはずなのですが、全然覚えておりませんでした^^;。上手で指すことなんかなかったですし、二枚落ちの『銀多伝定跡』と違って、定跡名に雁木右玉の名が入っていないですからねー。では、定跡手順を見てみましょう。


 も、脆い...あまりにあっけなく上手陣が崩されています。この理由は一目瞭然、上手陣に守備の要である下段飛車がないからです。雁木右玉自体は、対右四間飛車用に使うことが出来る戦法ですが(私は多用します)、自陣に飛車の横利きがないだけでここまで守備力が落ちるのですね...。気を付けなくてはなりません。
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ワンダー流棒玉銀冠 [将棋(手順考察)]

 考えてみると、このブログではオリジナルの『棒玉銀冠』をまだ紹介していませんでした^^;。前回・前々回の布陣(棒銀右玉)と比較するために扱っておきます。以下は「痛快! ワンダー戦法(週将ブックス)」に掲載されている「陽動相振り飛車」の手順です。


 よくこんな戦法を考えつきますねー。発案した方には敬意を表しますo(_ _)o。本戦法の解説にも「使用注意のB級戦法」と書かれている通り、確かに使用注意ですが(笑)、相手に与えるインパクトはかなり大きいと思います。私が振り飛車側ならば、こんな非常識な戦法を敵に回したくありません^^;。負けた時のショックが大きそうですし:)。
 ワンダー色を強く出す過程で実用性を犠牲にしているのが難点ですが、「棒玉」というワンダー要素の大半を担っている部分を取り払えば、前回紹介した『棒銀右玉』の形に。実用性と若干のワンダー色を兼ね備えた布陣になります。
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棒玉銀冠を改良する [将棋(手順考察)]

 前回の記事で扱った『ワンダー流棒玉銀冠』について。
本来の棒玉銀冠は2七玉型です。これこそが本戦法がワンダー( ̄▽ ̄)な所以だと思われますが、実際に2七に玉を置くと上からの当たりが強くなる上、下もがら空きとなり、玉形の点では良いとは言えません。ワンダー色ではなく実用性を重視するならば、玉は2七に上げずに戦う方が良さそうです。
 というわけで、少々研究し直してから実戦投入してみました。


 良い感じに攻めていましたが、終盤で見事に逆転されました...。勝っていたら「非定跡党」さんに棋譜を投稿する予定だったのですが:)、負けてしまったので自分のブログで我慢することに;;。
 この戦法を使ってみた感想ですが...金二枚が玉の側にいるため、通常の対振り右玉に比べて守備の点では安心感があります。攻撃に関しては、6筋から攻めるのならば通常の対振り右玉と変わりません。ただ、2筋にあるのが銀ですから、対振り右玉独特の「棒金による押さえ込み」という攻め筋は使えなくなります。
 振り飛車側が「対振り右玉対策」の布陣で来た場合にはどうなるかわかりませんが、通常の振り飛車に対しては、この『ワンダー流棒銀右玉』は当初の予想以上の性能を発揮してくれそうです:)。
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「高田流対石田流」 [将棋(手順考察)]

 久しぶりに友人L氏との対局棋譜を扱ってみます。
「再・リハビリ対局」のシリーズで扱おうかと考えましたが、どう考えても相手のレベルがリハビリにしては強すぎるので(笑)、別のシリーズで扱うことにしました。


 ...これで対L氏戦は5連敗。少し上がっていた勝率も0.250に戻ってしまいました;;。
以下、Bくんによる形勢判断の結果を添えておきます。
65手目▲3六歩。この局面での形勢はほぼ互角。この手自体はそれほど悪くないようです。
67手目▲5七角。これが失敗。L氏が感想戦で「何かありそう...」と言っていた通り、▽5七同角成▲同銀▽3七歩▲2八金▽4七銀成▲同金▽3八歩成という筋が生じます。
74手目▽2八龍。ここでの形勢はほぼ互角。先手の駒得ですが、やはり龍の存在は大きいです。
99手目で▲3七同桂の場合。以下の展開の一例は、▽3七同龍▲6六桂▽7五金▲7六歩▽8六桂▲8七玉▽6六金▲同馬。これなら先手は負ける気がしないですね。
※Agさんへ:
 先手側の棋力が不足しているため、必ずしも最善手順ではありませんが、高田流対石田流の序盤の組み立ての一例として参考になれば幸いです。また、(先日お話ししましたが)4月11日の記事も似たような試合展開になっていますので、興味があれば御覧になってみてください。
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左玉を使いこなす(3) [将棋(手順考察)]

 高田流左玉の復習・第3回。
 今回は、前回の指了図から左玉側がどのように戦えば良いのかを考えます。


ポイントを整理すると、
1.右に囲う。▲4八玉~▲3九玉が入るまでは戦いを起こさない。
2.後手の飛角を押さえ込む。大駒の交換を極力避ける。
3.可能ならば飛車の活用を図る。
の3点。一番重要なのは2でしょうね。後手に捌かれると先手はかなり苦しくなりますので、「如何に後手の飛角を無力化するか」を考えながら指す必要があります。
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